2022年-2023年 たいチャレ日誌 ~PowerApps図書管理システム~

はじめに

営業のNです。
今回は私を含め3人体制で開発したPowerAppsの図書管理システムについてご紹介いたします。

オフィスではエンジニアのスキル向上や情報収集を目的としてプログラミング言語やツールに関する書籍が並べられていますが、書籍の紛失や貸し借り状況などの管理が難しいこともあり、今回PowerAppsを用いて書籍を管理するシステムを開発しました。

エンジニアではない私視点で、難しい/面白いと思った点などをご紹介できればと思いますので、ご覧いただいて興味をもっていただけると嬉しいです。

基本的な機能は以下の通りです。

  • 書籍の検索&絞り込み
  • 書籍の新規登録
  • 書籍情報の更新/削除
  • 書籍の貸し出し/返却

上記システムを開発するため、Microsoftのローコードツール、PowerAppsで開発しました。

システム構成

システムの構成としては下図の通りです。

システム構成図

アプリはPowerAppsで開発し、DBにはMicrosoft のSharePoint Listを使用しております。

アプリ上で書籍の登録・削除・更新をかけてSharePoint Listに情報を蓄積し、蓄積されたデータをアプリ上で閲覧表示できるような構成となっております。

画面構成

書籍一覧画面

書籍一覧画面

こちらは主に私が作成担当した登録されている書籍を一覧で確認できる画面になります。

書籍名、版番、ジャンルや貸し出し状況などが視覚的に確認でき、リストの右側には該当する書籍の編集や削除、詳細を確認するボタンが配置されております。画面上部の「書籍登録」は書籍の新規登録画面へ移動するボタンとなっております。

営業の身としては普段はシステムを使用している側でしたので、ユーザーが初めてシステムを使用したときの見やすさや操作のしやすさを意識した画面構成やアイコンの配置を決めていくことがとても難しいと感じました。

書籍登録画面

書籍登録画面

こちらが書籍登録画面となります。

新しい書籍を追加したい場合は「書籍一覧画面」からこちらの画面に移り、書籍名、版番、ジャンル、任意で詳細サイトを入力の上、画面下部の登録画面を押すと書籍が一覧画面に登録されますが、必須項目である「書籍名」の入力がない場合は書籍が登録されない仕様となっております。

全て項目を入力して、書籍が無事に一覧画面に登録されたことを初めて確認できた時は達成感を覚えました。

書籍情報の編集画面

書籍情報の編集画面

こちらは既に登録した書籍の情報を編集する画面となります。

誤った情報で書籍登録してしまった際は書籍情報を修正するために、「書籍一覧画面」から詳細ボタンをクリックし、こちらの画面に移動します。修正が終わったら更新ボタンを押すと情報が一覧画面で更新されるような機能となっております。

こちらの更新機能に関しては開発開始の当初には実装する予定のない機能でしたが、開発途中で必要だと思い追加機能として実装をしました。実際の開発現場でもお客様から追加機能の依頼などもありますので、スケジュールの再調整などチームで相談しながら進める事の重要性を感じました。

書籍貸出/返却画面

書籍貸出/返却画面

こちらは書籍の貸し出しや返却をする画面となります。

貸出や返却をする際は「書籍一覧画面」の詳細ボタンからこちらの画面に移動します。既に貸出されている書籍の貸し出しは出来ませんが、貸出ステータスが「在庫あり」となっている場合は貸し出しボタンをクリックすると「貸出中」と切り替わり、所有者に自分の名前が自動で登録されます。

返却の際は同様にこちらの画面に移動をして、返却ボタンをクリックすると貸出が出来る状態に戻ります。

最後に

今回はPowerAppsを用いて図書管理アプリを作成致しました。

通常のコーディングを用いた開発とは異なり、Microsoftで用意されたオブジェクトをドラックアンドドロップで画面に配置しながら画面の構成を決めていきます。配置されたオブジェクトにはExcelの関数の様なものを用いて、画面遷移やデータベース登録などの機能を実装していく為、開発経験のない私の様な方でも比較的始めやすいツールだと感じました。

しかしながら、まだまだ市場が大きくない為、ネット上に情報が少ない場合もありますが、上手く使うことが出来ればコストを抑えて、かつ短期間で開発をすることができる便利なツールです。

これからはPowerAppsの様なツールを用いたシステム開発の内製化が進んでいく可能性もありますので、皆様もぜひ一度使ってみると良いかもしれません。

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営業N
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エンジニアではない私視点で、難しい/面白いと思った点などをご紹介できればと思いますので、ご覧いただいて興味をもっていただけると嬉しいです。