技術コラム(第14回) 基板について

本コラムをご覧の方であれば良くご存知だとは思いますが、我々、組み込みの業界では基板を使う事がとても多く、これを使い様々な”もの”やサービスを提供しています。
今回、改めて”基板”にフォーカスし、その種類や用途について記載したいと思います。

基板とはなに??

基板とは、何らかの機能を実現するために機能部品(CPUやコネクタなど)を配置する板状の部品です。
基板にはいくつかの種類がありますが、今回は組み込みの業界で良く使われるプリント基板について記載します。

プリント基板とは

プリント基板は、集積回路、抵抗器、コンデンサー等の多数の電子部品を表面に固定し、その間を配線することで電子回路を構成します。

プリント基板 写真

プリント基板にも状態によって名称が変わっており、

  • プリント回路板
    プリント配線とプリント部品及び搭載部品などから構成された板です。
  • プリント配線板
    回路設計に基づいて、部品間を接続するために導体パターンを基板の表面とその内側に、プリントによって形成する配線叉はその技術で形成される板です。

また、プリント基板は以下の3種類に分類されます。

リジット基板

柔軟性のない絶縁体素材を用いたものです。
主な用途しては、一般的に何でも使う事が可能です。
組み込み機器を分解するとかなりの割合でこのプリント基板が入っています。

リジット基板 写真

フレキシブル基板

硬質な材料と薄く柔軟性のある材料を用いたものです。
主な用途としては、液晶ディスプレイやカメラのレンズ等に使われています。

フレキシブル基板 写真

リジッドフレキシブル基板

フレキシブル基板とリジット基板を一体化した基板です。
主な用途としては、デジタルカメラや携帯電話などに使われています。

リジッドフレキシブル基板

フレキシブル基板は柔軟性があることから、機器に組み込む自由度が高く、単にプリント基板と呼ばれている物はリジット基板を指します。
組み込み機器を設計する際はこれらの基板を必要に応じて使い分けます。

最後に

今回は、主にプリント基板について記載しました。
プリント基板は、組み込み業界で幅広く使われており、様々な開発に置いてプリント基板が必要となっております。
組込開発.comではプリント基板を使った、基板設計/製造、回路設計の開発実績も多数あり、お考えのシステムにおいて、このような開発が必要な方は是非一度、組込開発.comまでお問い合わせ下さい。

投稿者プロフィール

ソフト担当T
ソフト担当T
メインはソフト担当ですが、筐体設計も担当します。プログラミング言語はPythonやC言語の経験が多いです。また、たいチャレ(詳細は右バーナー参照)にも参加しており、日々、様々なことを学びながら業務に取り組んでいます。