水難事故を減らすIoT

夏になれば海やプールに行きたいですよね。でも水の事故は心配だし。海の場合は離岸流など、知らないうちに海岸から離れてしまう事もあるようです。
そんな時、遊泳者の位置が管理出来たらどうでしょう。遊泳エリアから逸脱しているとか、海岸から徐々に離れている人が居たらレスキューがボートを出して助けに行くとか。大事になる前に手が打てるでしょう。位置管理システムを応用して遊泳者の位置を把握する事が出来ないか考えてみました。

海で泳ぐ人

遊泳者にタグを付けてもらい、それを海岸に設置したアンテナで受信して凡その位置を割り出します。その履歴を蓄積し、海岸から一方的に離れて行く人が確認されたら管理事務所のモニターに警告を発するなどして注意を促します。
電波を使って位置を把握しますのでタグはキャップ(水泳帽)か上腕辺りに取り付けて海水の影響を抑える必要があります。また、キャップに取り付けるのであれば、邪魔にならないよう、なるべく小型・軽量化が必要でしょう。
 一歩進めて考えれば、水圧センサーとの組み合わせで一定時間以上圧力(水圧)を検知した場合は沈んでしまったと判断し、インフレーター型の救命胴衣と組み合わせて自動で膨張させて遊泳者を浮かび上がらせると共に異常を電波で発するなど、高度な使い方も考えられます。インフレーター型の救命胴衣は通常しぼんでいますので、余り泳ぐには邪魔にはならないと思います。

このシステムは湖などでのボート釣りにも応用できると思います。複数人でボートに乗っている場合は良いとして、一人でボートに乗って釣りをしている場合、誤って落水しても気が付いてくれる人はいないかも知れません。特に早朝の霧がかかっているときなどは危険です。自動で救命胴衣が膨らみ、無線で管理事務所などに通報出来れば便利だと思います。釣り人の場合は水圧センサーと言うよりは水濡れセンサーでしょうか。遊泳者と違って、濡れたら直ぐに通報で良いでしょうから。

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投稿者プロフィール

ハード担当M
ハード担当M
昭和の時代からハード開発を行ってます。分野的には無線を使ったポータブル機器です。昔はバラ部品から無線機を組み上げていましたが、今はIC一個で全て終わる時代になりました。性能はソコソコですが便利な時代になりました。